很多
あるはなくなきは数そふ世の中にあはれいづれの日までなげかむはかなくて云となりぬるものならば霞まむ方をあはれとも见よ吹きむすぶ风は昔の秋ながらありしにも似ぬ袖の露かなながめつつ过ぐる月日も知らぬまに秋の景色になりにけるかな春の日の浦々ごとに出でて见よ何わざしてか海人あまは过ぐすと木の间よりもり来る月の影见れば心づくしの秋は来にけりあはれてふ言こそうたて世の中を思ひはなれぬほだしなりけれあはれなりわが身のはてや浅みどりつひには野辺の霞とおもへば