土方岁三は、天保6年五月五日に生まれ、明治2年五月十一日に戦死、新选组副长である。讳は义豊で、雅号は豊玉である。内藤隼人とも一时名乗った。新选组「鬼の副长」として恐れられた土方は幕末期佐幕派の大将である。明治维新以降、彼は徳川幕府と武士道精神を最後まで贯いた最後の武士の代表である。